ー仏々祖々、皆本は凡夫なりー 示二云ク、仏々祖々、皆本は凡夫なり。凡夫の時は必ず悪業もあり、悪心もあり。鈍もあり、癡もあり。然レども皆改めて知識に従ひ、教行に依りしかば、皆仏祖と成りしなり。今の人も然るべし。我が身おろかなれば、鈍なればと卑下する事なかれ。今生に発心せずんば何の時をか待つべき。好むには必ず得べきなり。〔口語訳〕 教えて言われた。どの仏もどの祖師も、皆もとは凡夫であった。そして凡夫の時には必ず悪い行ないもあり、悪い心もあった。にぶくもあり、ばかでもあった。しかし皆それを改めて、指導者に従い、仏の教えと仏の行ないとによって修行したので、みな仏となり祖となったのである。現今の人もそうでなくてはならない。自分はばかだから、鈍いからといって卑下してはならない。この世で発心しなければ、どんな時を待って発心することがあろう。他に心を移さず行じていると、必ず道を得ることができるのである。 道元禅師 『正法眼蔵随聞記』 水野弥穂子 訳
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